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NPO法人 縄文柴犬研究センター

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 雷神・紗季だより     雷神 京キ
 いつとは無しに、この便りも13回目になりました。思えば我が家の「雷神」も来る12月で6才を迎えます。いささか自画自賛ですがよくぞここまで漕ぎつけたもの。あの、筋金入りのキカン坊が…と、手を焼かされた分、感慨も一入というところですね。
 この、雷(以下、「神」は略)に、宿願だった仔犬の誕生を迎えさせ、その父親とさせたのです。それは本年3月20日です。ヤッタ―ゾー!と、この日を思うと、今も心が叫びます。かねてより、私が手にした動物には可能な限り一度は繁殖を経験させてやりたいという基本方針を持っています、メダカ、カナリヤにも。そして、先述の成果に結びついたのです。無論、秋田の事務所の御助力の賜物でもあります。つまり、雷の花嫁は秋田の地からはるばる空路を・・・という次第でした。
 2頭飼育は私の手にはるかに余る無理な状態です。そこで私は滋賀県(隣県)に住む実姉に花嫁・紗季の飼育を依頼してみました。1年ほど前に愛犬と死別して、そろそろ後釜を、という状況が幸いしてか雌犬を預かって欲しいという私の相談に二つ返事の承諾でした。最重要の関門の突破で、ホッとしつつ、さあ!やるぞ!という気持ちでした。
 紗希の2度の発情には、雷はつきまとい、十分に反応するものの交尾への積極性は両犬に無く、あえない空振りに終始しました。3度目の発情でやっとという思いの中、どうにかこうにか飼い主の意に添わねば、と思ってか思わず手に汗握る緊迫のもとに交尾は完了に至ったのでした。甘くみていたなあ、と動物の繁殖行為の厳しさを振りかえざるを得ませんでした。その甲斐あって60日後に順調な成り行きとして無事、分娩の日を迎えることができたのです。前述の通り、分娩は預け先で行われましたので、その後仔犬たちと接したのは前後2回のみです。この2回では仔犬たちと思いのたけ触れ、抱き、語り、瞼にその姿を強く焼き付けました。頭数は4で、ごく平均的な数と思います。面白かったのは毛色の内訳が赤(雄)ゴマ(雌)黒(雄)白(雄)の4色で、白の出現に関しては寝耳に水の如く不思議以外のなにものでもありませんでした。
 私はかつてセツター種で全犬赤(マホガニーレッド)で、それも10頭一度に育てたことがあり、識別用に各々その尾にテープを巻き付け番号を書き込むという妙手を行った苦労を経験していましたから、今回のラクさは尚更でした。4頭はすべてその行く末を秋田の地に送り出し目頭が熱くなったものです。(中略)
さて、その後の仔犬たちの行く末は?届いた会誌23号を開いてビックリ!聞いていた通り、大分県在住のI氏が会誌に寄せてくれた文章に、連れ帰った2頭のようすが語られており、しかも、はるかに成長した力強い写真が掲載されていたではありませんか!私の期待・・・ひょっとしたら4頭の飼い主の誰かが寄稿を・・・と。以心伝心、見事に的中でした。いつも読者コーナーから読み始めますので、すぐやったー!でしたね。I氏はかねてより筆まめな方とお見受けしており、よく寄稿され、その文面からして犬育ての「名人級」と見込んでおります。ですから、送り主の当方は、一切、不愉快なことなどは無く、まさしく「誉れ」以外に思うことはありません。将来を見込んでくださいました4頭のうちの「胡麻」は、まれに二重あごをして落ち着き払った風格を漂わせている仔犬でした。彼の成長には私も関心充分です。滋賀・京都の地で生まれ育ち、秋田に滞在して、 その後大分で落ち着く、とあわただしい数か月を過ごした仔犬達ですね。今頃は、「よかとこですたい!」と、九州弁で言ってることでしょう。
 最近、「犬と戦争に行った」(日本機関誌協会刊・森田俊彦著)という本を読みました。先の戦争では、戦場に軍馬・軍鳩として動物たちも動員されていたことはつとに知られていますが、犬もその数5万頭前後が主に大陸戦線に軍事使役として送り出されています。その多くは銃弾が飛び交う戦場で伝令係りとして送り出されています。その多くは銃弾飛び交う戦場で伝令係りとして活動しつつも、被弾や置き去りなどで他の動員動物と同じ運命の下、一頭たりとも帰還させられず、終りでした。このことは約15年に亘る戦争と関係した犬、つまり軍用犬の活動の様子を当時の大新聞がこぞって事あるごとに犬の活躍ぶりや提供した国民を称賛する美談仕立ての記事として掲載した事情を、紙上から丹念に拾い出し、紹介しています。
 しかし、実際は従順で疑いを知らない犬の性格を利用して酷な犠牲を強い、都合が悪くなると捨て去ったものであり、やりきれないほどの万感の怒りと、鎮魂の念無くしては読めないものでした。巻末近くには、有名な動物学者の平岩米吉氏が、軍部や国家の動物軽視の風潮に向かって、家族や社会に貢献をもたらして呉れる犬の効用を論理を尽くして堂々と反論しておられることが、尚更印象的です。痛恨の想いの中、胸を救われる告発の弁でした。
 人間と共に暮らす犬には、常に人間と同じ悲劇が付き纏う宿命があることを改めて知らされずにはおきません。(2014.9.15)
  
  左:紗希=2012.06.02生と2014.3.20生の仔犬  右:雷神=2008.12.02生

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